「ガーネット」の石言葉とは?1月誕生石に込められた意味や特徴について紹介
BLOOM
2024.05.21
「ガーネット」の石言葉とは?1月誕生石に込められた意味や特徴について紹介
日本では「柘榴石(ざくろいし)」という和名で愛されている宝石「ガーネット」。
1月の誕生石として有名なガーネットですが、どのような宝石かご存じでしょうか。
深い赤色が魅力的ですが、その見た目のように宝石言葉には情熱的な意味や愛についての意味が込められています。
古くから幅広い年代に愛されてきているガーネット。
今回はガーネットに込められている意味や宝石言葉、魅力についてご紹介していきます。
ジュエリーとしてお守りとして身につけるパワーストーンは、ご自身へのご褒美にはもちろん、大切な人へのプレゼントにもおすすめです。
誕生石にはそれぞれパワーや意味があると古くから言い伝えられており、大切にされてきました。
誕生石を身につけると幸運を呼び寄せるといわれています。
ご自身へのお守りや、友人やご家族への贈り物に、お気に入りを見つけられる参考になれば幸いです。


ガーネットの石言葉とは?
深い赤色が魅力的なガーネット。その情熱的な色をもつガーネットにはいろいろな石言葉が込められており、パワーストーンとしても人気があります。まずはガーネットに込められている石言葉について詳しくご紹介していきます。


ガーネットの石言葉 ①情熱
その深く美しい赤色から、「情熱」という石言葉がぴったりのガーネット。内なる情熱を引き出し、努力する力を与えてくれるでしょう。
ガーネットの石言葉 ②真実
ガーネットは、真実の愛を誓うという意味も込められています。中世ヨーロッパでは、戦場に向かう兵士がガーネットを妻へプレゼントし変わらぬ愛を誓ったとされています。ガーネットを贈りあい、愛を誓い合っていたそうです。まっすぐで一途な想いを込めることができる宝石で、愛し合う人との絆も深めてくれるでしょう。
ガーネットの石言葉 ③友愛
「友愛」という言葉も込められているガーネット。恋愛のお守りのほかに、友情の証としても人気の宝石です。欧米では、友人と別れるときに、これからも友達であるという約束の意味を込めてガーネットのジュエリーを贈りあう風習があります。これからのお互いの友情や幸せの願いを込めてお守りとして身につけることができます。
ガーネットの石言葉 ④実り
実った柘榴(ザクロ)の種子に似ていることが名前の由来となっているガーネット。そのことから「実り」や「繁栄」を象徴する宝石となっています。これまでコツコツと積み上げてきた努力を実らせると言われており、目標に向かって頑張っていたり、努力を続けていることをサポートしてくれて、成功へと導いてくれるでしょう。
ガーネットってどんな宝石?
1月の誕生石として有名なガーネット。その深みのある赤色は上品さもあり魅力的です。その見た目の色から、愛や情熱的な言葉が込められています。ガーネットは赤色が有名ですが、赤色以外のカラーバリエーションもあるのをご存じでしょうか。ここではガーネットの特徴や、種類について詳しくご紹介していきます。


ガーネットの魅力や特徴
ガーネットは主にケイ素を多く含んでいる鉱物。ガーネットを形成するケイ素に他の成分が混ざることで色が変わっていくため、多くの色を持ちます。そのためガーネットはカラーバリエーションが豊富なので、自分好みの色を選ぶことができます。そのカラーは加工されたものでなく天然であることも特徴です。高品質なガーネットは、ガラスのような光沢があり透明度が高くなるほど価値も高くなっていきます。また、モース硬度は6.5〜7.5と高い数値となっているため日常的に扱いやすい宝石です。
ガーネットの歴史
ガーネットの歴史は5000年以上前から始まります。古くからお守りとして人々に親しまれてきました。信仰や真実、光のシンボルとされていたガーネットは進路を灯す宝石としても愛されてきました。古代エジプトでは、ファラオの首飾りとしてガーネットが使用されていました。そして遺体とともに財産としてガーネットの首飾りも埋葬されていました。また旧約聖書に記されている物語の「ノアの方舟」にもガーネットが登場しています。暗闇を灯す光としてガーネットが登場し、進むべき方向へと導いたとされています。そして18世紀以降になり、ガーネットは世界的に流行してきました。このようにガーネットは古くから人々を魅了してきました。ギリシャ神話では、柘榴は”永遠”の意味を持ち、尊いものとして扱われてきました。そしてインドでは生命力を象徴するものと親しまれています。
ガーネットの由来
発掘されるときの結晶の形が赤い柘榴(ざくろ)の実が集まっているような姿をしているガーネット。その見た目からラテン語で種を意味する「granatum(グラナタス)」が名前の由来となっています。また、日本では「柘榴石」という和名で親しまれています。


ガーネットは豊富なカラーバリエーション
ガーネットといえは深いワインレッドのような赤色を思い浮かべる方が多いかと思います。なんとガーネットは赤以外にもオレンジや緑などカラーバリエーションが様々です。大きく分けて「赤色系」と「緑色系」の2つに分けられます。赤色系と緑色系、それぞれ3種類あり、計6種類に区別されます。ガーネットは「端成分(たんせいぶん)」と「固溶体(こようたい)」という結晶の状態があります。端成分とは、単一成分で結晶化されているもので、端成分が2種類以上混ざりあうと固溶体になり、様々な色相になります。
では様々な色のガーネットをご紹介していきます。
赤色系のガーネット
赤色系のガーネットは下記の3種類の鉱物で構成されており、その英語の頭文字を使い、「パイラルスパイト(pyralspite)」と呼ばれます。
・パイロープ Pyrope
・アルマディン Almandine
・スぺサルティン Spessartine
同じ赤色系でも色の濃淡や、成分による屈折率や比重、分光性が異なることによって分けられます。
端成分 | 色味 |
---|---|
パイロープ ガーネット | 赤色~無色 |
アルマンディン ガーネット | 暗赤色~紫赤色 |
スぺサルティン ガーネット | オレンジ色 |
また、上記の端成分が混ざり合い固溶体となり色相を増やしていきます。
固溶体 | 端成分 | 色味 |
---|---|---|
マラヤガーネット | スぺサルティン×アルマディン | 薄い赤色~ピンク色をしたロゼカラーが特徴的。その中でも黄色とオレンジ色が混ざったものは「シャンパンガーネット」とも呼ぶことがあります。マラヤガーネットの変種でカラーチェンジ効果を持つ「ベキリーブルーガーネット」は緑色~赤色に変化する色を持っており、珍しい宝石です。マダガスカルのベキリー地区で採れることから名前がつけられました。 |
ロードライトガーネット | パイロープ×アルマディン | 赤ワインのような紫寄りの赤色が特徴的。ガーネットの中でも採掘量が多く流通も多いです。 |
モザンビークガーネット | パイロープ×アルマディン | 濃い赤色が特徴的なガーネット。アフリカのモザンビークで採掘されることが由来 |
ウンバライトガーネット | パイロープ×アルマディン×スぺサルティンが僅か | タンザニアのウンバ渓谷で採掘。少しオレンジがかった赤い色が特徴的。 |
緑色系のガーネット
緑色系のガーネットも3種類あり、「ウグランダイト(Ugrandite)」と言います。
・ウバロバイト Uvarovite
・グロッシュラー Grossular
・アンドラダイト Andradite
赤色系と同じく、色相によって分けられます。
端成分 | 色味 |
---|---|
ウバロバイト ガーネット | 緑色から深緑色 |
グロッシュラー ガーネット | 緑色・白色・黄色・金色・オレンジ色 |
アンドラダイト ガーネット | 緑褐色~深緑色(僅かな黒み) |
固溶体 | 端成分 | 色味 |
---|---|---|
マリガーネット | グロッシュラー×アンドラダイト | 緑色と黄色が混ざったレモンのような色が特徴的。マリ共和国で発見されたことが由来。 |
レインボーガーネット | グロッシュラー×アルマディン | 2004年に日本の奈良県天川村で発見されました。虹色に輝く遊色効果が特徴的。 |
デマントイドガーネット | アンドラダイトの派生系 | ガーネットの中で最も価値が高いとされているガーネットです。「ダイヤモンドのような」を意味するオランダ語が名前の由来とされています。「ホーステイル(馬の尻尾)」といわれる繊維状のインクルージョンを持っており、幻の宝石とも言われています。 |
ウグランダイトの固溶体は「グロッシュラー×アンドラダイト」の組み合わせのみです。


パワーストーンとして愛されるガーネット
古くから魔除けやお守りとして人々から愛されているガーネット。身につける事で恋愛運や健康にも効果があるとされています。今回はガーネットの持つ力について一部をご紹介していきます。
ガーネットは恋愛のサポートをしてくれる?!
ガーネットは恋愛にも効果があるとされています。中世ヨーロッパでは兵士が戦争へ行くときに妻にガーネットを贈り、変わらぬ愛を確認したとされています。そのため一途な愛を育むパワーがあるとされ、忠実な愛の意味が込められていると言われています。また、ガーネットは、人を愛する気持ちや慈しむ気持ちを育んでくれるとされています。愛の継続をサポートしてくれ、恋人の貞操をも守ってくれる効果もあるとか。大切な人にガーネットの施されたジュエリーをプレゼントすると二人の愛を守ってくれるでしょう。
ガーネットがポジティブなエネルギーを与えてくれる?!
ガーネットの美しく赤い色は命の源の”血”を連想させます。そのことから、生命のエネルギーを高めてくれるとも言われています。心身のエネルギーを整えてくれて、身につける事でマイナスのエネルギーを排除してくれるとされています。そして人間関係のモヤモヤや不調和を解決してくれるサポートをしてくれるでしょう。そして勇気や積極性を与えてくれて目標へと背中を押してくれるでしょう。
ガーネットはデトックス効果がある?!
また、ガーネットにはデトックス効果があるとも言われています。血液の象徴とされるガーネットは、戦場へ行く兵士がけがをせず生還できるためのお守りとして身につけていたそうです。”血”と関わりのあるガーネットを身につける事で、血流を改善してくれたり、心身ともに安定させてくれるでしょう。
ガーネットは結婚18周年の結婚記念石
結婚18周年は「柘榴(ざくろ)婚式」といい、またガーネット婚式とも言われています。「変わらぬ愛」という意味が込められているガーネットが結婚18周年を迎えるふたりの変わらぬ愛をお祝いしてくれるでしょう。またこの時にガーネットのジュエリーを贈り、これからの未来を見守ってくれるでしょう。妻にガーネットを贈る風習は、中世ヨーロッパから始まったとされています。十字軍の騎士たちが故郷へ残る妻へガーネットを贈り、貞操を守らせたことからと言われています。
1月誕生日の人へお守りとして
12か月ある中で誕生石が1つなのは1月のガーネットだけ。古くから魔除けのお守りとして身につけられていました。自分の誕生石を身につけると幸運が訪れると言われています。1月が誕生日の人にプレゼントをするときに、ガーネットをあしらったジュエリーを贈ってみてはいかがでしょう。贈る際には、シンプルなデザインがおすすめです。シンプルなデザインでもガーネットのように華やかな色合いのカラーストーンは地味にならずコーディネートのワンポイントとして身につけやすいです。


【BLOOM】おすすめのガーネットアイテム
深い赤色はゴールドとの相性が抜群。ゴールドカラーは、ワインレッドのカラーを引き立ててくれます。デイリージュエリーとしてカジュアルに、コーデのアクセントとしても活躍するガーネットジュエリー。ここでは人気のガーネットジュエリーをご紹介します。
ガーネットのお手入れや取り扱い方法
硬度が高く熱や薬品にも強いガーネットは比較的お手入れがしやすい宝石です。ガーネットの魅力的な輝きを保つために日々のお手入れは大切です。宝石によって取り扱い方法が異なりますので適切なお手入れ方法や取り扱い方法を確認しておきましょう。
ガーネットは硬度が高く熱にも強い扱いやすい
硬度が高く熱にも強く、扱いやすいガーネット。比較的お手入れがしやすい宝石です。ですので、日頃から身につけるジュエリーとして人気です。紫外線も気にせずに楽しめます。ですが、プールなど塩素系の消毒がされた場所に入る際には外しましょう。また、身につけた後は、汚れや皮脂などが付着している可能性があります。基本的に使用後は、柔らかい布で優しくふき取ってください。また汚れが気になるようでしたら、ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、柔らかめのブラシで優しく汚れを落とします。そのあとはすすぎ洗いをして、乾いた布でふき取り、風通しのいいところで自然乾燥させましょう。完璧に乾かすことでガーネットの輝きが甦りやすくなるでしょう。ガーネットは超音波洗浄も可能です。超音波洗浄はジュエリーの隙間に入った汚れや自身で取れない汚れもとることができるのでおすすめです。
保管の際は他の宝石にぶつからないようにする
ガーネットは硬度が高いため、他のジュエリーとぶつかり合うと傷をつけてしまう可能性があります。ガーネットを保管するときには、他の宝石にぶつからないように気を付けて保管します。また熱に強いガーネットですが、温度変化には弱いとされています。極端な温度変化があると破損してしまう場合があります。直射日光が当たる場所に長時間置いたり、温度が低すぎる場所に置いておくことは避けましょう。
まとめ
生命力に溢れたガーネットは、身につけることでポジティブな気持ちを引き出してくれるでしょう。自身の目標達成のお守りとして、大切な人へ愛を込めて贈り物としてガーネットをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。上品な装いにも、カジュアルなコーデにワンポイントとしても身につけやすいガーネットジュエリー。お気に入りを探してみてガーネットジュエリーを楽しんでみてください。