ピアスの素材を知ろう!金属アレルギーでも安心な素材や選び方をご紹介
BLOOM
2024.09.24
ピアスの素材を知ろう!金属アレルギーでも安心な素材や選び方をご紹介
皆さんはピアスを選ぶときにどのようにして選んでいますか?
まずはデザインや種類で選ぶ方が多いかと思います。
スタッドピアスやフックピアスなど…。
せっかくお気に入りのピアスを購入したのに、
着けてみたら耳が赤くなってしまった…など
肌に症状が出てしまった経験を
持つ方もいるのではないでしょうか。
ピアスをつけて肌が赤くなったり、
肌がただれてしまうなど
金属アレルギーを発症してしまうと
ピアスでオシャレを楽しむことができませんよね。
今回は安心してピアスを楽しむために
ピアスの素材についてご紹介していきます。
金属アレルギーでも安心して
ピアスをつけるためにぜひ参考にしてみてください。
ピアスの素材
ピアスを選ぶときに、デザインの他に素材にも注目してみましょう。ここではピアスによく使われる素材をご紹介していきます。
プラチナ
プラチナは100%の場合、素材として柔らかいためジュエリーとして加工する際にはパラジウムなど他の素材を混ぜ合わせて強度を上げて合金を作ります。プラチナは”Pt950”や”Pt900”などと表記され、数字が大きいほどプラチナの純度が高くなります。例えば”Pt900”の場合は、プラチナ90%で、他の金属が10%の割合になります。プラチナに混ぜられる金属は、パラジウムやイリジウムなど。変色せず強度もあるプラチナは人気があります。白銀色の上品な輝きはダイヤモンドとの相性もばっちりです。
ゴールド
プラチナと同様に人気のあるゴールド素材。プラチナと同じくらい変質や変色が起こりにくい素材です。柔らかい素材のため、曲線など繊細なデザインも豊富に展開されています。”K18(18金)”は純度75%の金に、他の金属が25%混ざり合った合金になります。”K10(10金)”の金の含有率は42%。純金に他の素材を混ぜてゴールドの色合いを変えていきます。お好みの色やファッション、お手持ちのジュエリーにも合わせやすい素材です。
ホワイトゴールド
ホワイトゴールドは、金に銀やパラジウム、ニッケルを混ぜ合わせた合金です。プラチナよりも少し着け心地が軽く感じます。ホワイトゴールドは金色の素材を白銀色に加工しているため、使用しているうちに色が戻ってしまう場合があります。
イエローゴールド
黄色味がかった金色の素材のイエローゴールド。金に銀や銅が混ざったものであり、「YG」と表記されることがあります。変色すると黄色味が強くなりますが、もともと黄色味がかった色合いなので変色は目立ちにくいのが特徴です。ファッションジュエリーとして人気の色で華やかでおしゃれな雰囲気になります。少し派手な印象がありますが、肌によく馴染む色合いです。金に銀や銅が混ざり合っているためプラチナと同じくらいの硬度があるとされています。
ピンクゴールド
ピンクがかった金色の素材のピンクゴールド。柔らかい印象でイエローゴールドと同じく肌に馴染みやすい色合いです。女性に人気の色で、日常使いにもしやすい素材です。フェミニンな印象からカジュアル、フォーマルな雰囲気に合わせやすいカラー。イエローゴールドやホワイトゴールドと同じく耐久性は良いです。ピンクゴールドは、金に銅やパラジウム、微量の亜鉛を混ぜ合わせピンク色を出しています。銅が入っているため、温泉などに入るときには気を付けましょう。
サージカルステンレス
色味はプラチナと似ているサージカルステンレス。「サージカルステンレス」は、メスなどの医療用ツールでも使用される素材でジュエリーの素材としても利用される素材です。金属アレルギーが起きにくい素材として近年人気があり、安心して身につけられます。錆びにくい素材で、耐久性が高く、傷がつきにくい素材。素材としては硬いため変形もあまり気にせずつけられます。プラチナやゴールドは価値が左右されますが、サージカルステンレスはお手頃で価格を抑えることができます。
シルバー
プラチナやホワイトゴールドなどと同じ色味のシルバー。シルバーのみだと柔らかい素材のため、銅などの金属を混ぜ合わせ合金にして強度を上げたものをジュエリーとして使用します。シルバーの刻印「SV925」はシルバーが”92.5%”含まれているという意味で最高値の純度になります。シルバーは黒ずみやすい素材なので扱いには注意。空気に触れたり温泉の硫黄成分に反応して変色してしまうので、お手入れはしっかりと行いましょう。
チタン
チタンは、ロケットや航空機の部品、人工関節やペースメーカーなどにも使用される素材。プラ地の約1/4と軽く、強い強度を持っています。変形や変色がほとんど起きない丈夫さが特徴です。人体にも優しく金属アレルギーを発症しにくい素材のため肌が弱い方も安心してつけられる素材です。
真鍮
銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金で、亜鉛の割合が20%以上のものを真鍮と言われます。ゴールドのような輝きが特徴で、亜鉛の比率が多くなると金色が強くなり硬度も増していきます。金管楽器や仏具のおりんなどに使用されます。アクセサリーにも使用されますが、変色しやすい素材です。
樹脂
樹脂ピアスに使用される素材で有名なのがポリプロピレン(PP)という素材です。指で押すとしなる程に柔らかく、光が当たると白っぽく見えるという特徴があります。ポリプロピレンの他に、フッ素樹脂やポリカーボネートなどの素材もピアスの素材として使われることがあります。樹脂は金属を使用していないため、金属が溶け出すことがないので金属アレルギーの心配がありません。
金属アレルギーが起きにくい・起きやすい素材は?
先ほどはピアスに使われる素材をご紹介しました。では金属アレルギーを起こしにくい素材と起こしやすい素材をご紹介します。参考にしてピアスを選ぶ際の参考にしてみてください。
金属アレルギーが起きにくい素材
金属アレルギーが起きにくいとされている素材は、サージカルステンレス、チタン、プラチナ、ゴールド、樹脂です。ですが、金属アレルギーの反応に関して、個人差があるため、すべての方に症状が出ないというわけではないので、ご注意ください。
金属アレルギーが起きやすい素材
また、金属アレルギーが起きやすい素材を知っておくことも大切です。金属アレルギーを発症しやすい素材は、ニッケル、パラジウム、コバルト、クロム、亜鉛、銅になります。上記の素材はアレルギー反応が強くなるため、お肌が弱い方や過去に金属アレルギーを発症した経験のある方は避けた方が安全です。
金属アレルギーでも安心してつけられるピアスの素材は?
お肌が弱いと金属アレルギーを発症してしまうのではないかと不安でピアスをなかなかつけられないかもしれません。どんな方にもピアスでおしゃれを楽しんでいただきたいため、金属アレルギーでも安心してつけられるピアスの素材についてご紹介します。
プラチナ
結婚指輪などにも用いられるプラチナは、汗に溶けにくく、金属アレルギーの原因になりにくい素材と言われています。プラチナでも気をつけなければいけないのが、プラチナに他の金属が混ぜられている場合。純粋なプラチナは硬度が低いためジュエリーの素材として使用する場合は他の金属を混ぜる場合があります。中でも「パラジウム」がよく利用されますが、パラジウムは汗にやや弱いため、アレルギー反応を起こすこともあるとされています。プラチナに使用されるパラジウムはわずか10%程度のものが多いため、金属アレルギーを起こす人はそれほど多くないとされています。
ゴールド
ゴールド素材は、プラチナと同じように腐食に強く、金属アレルギーを起こしにくいと言われています。ゴールドを示すものに「18K」や「24K」などがありますが、この数値は24分率で表したゴールドの純度です。18Kであればゴールド75%と他の金属が25%という割合です。ジュエリーで使われるゴールドは純度100%であることがあまりなく、他の金属が混ざっていることが一般的です。混ざっている割合としては多くはないのですが、含まれる金属によってアレルギー反応を全く起こさないとは言えないので気になる方は避けましょう。
サージカルステンレス
「サージカルステンレス316L」は、メスなどの医療器具にも使用される最上級の316Lステンレスを使用したもので金属アレルギーを起こしにくく、お肌に優しい素材です。汗や水、腐食や熱などにも強いため、錆びたり変色したりしにくいのが特徴。金属イオンが溶け出さず、耐久性にも優れており、デイリー使いにおすすめです。注意点として、サージカルステンレス素材の上からカラーをコーティングしているものもあります。メッキ等でコーティングされているアクセサリーなどはメッキがはがれ、アレルギーを発症してしまう可能性があるため、身につける際には注意しましょう。
チタン
「チタン」は、医療用のインプラントなどにも使用されているアレルギーを起こさない素材とされている素材です。ステンレスよりも軽く丈夫で、錆びたり変形しにくいのが特徴。チタンは汗などにとけにくい性質を持っていますが、稀にチタン素材でアレルギーを起こす場合もあるため、全く金属アレルギーを起こさないわけでなく、金属アレルギーを起こしにくい素材として覚えておいてください。安価なピアスの場合、中には「チタンポスト」といい軸の部分だけチタン素材を使用していてキャッチやモチーフ部分にチタン以外の素材を使用しているピアスがあります。購入する際には全体の素材も確認してみましょう。
樹脂
「樹脂」は金属ではないため、金属アレルギーを起こす心配はありません。着け心地が軽く、ピアスホールへの負担は少ないです。金属製のピアスと比べると強度が劣るので、傷がつきやすく破損しやすいので注意が必要です。
金属アレルギーとは?
金属アレルギーとは、金属が原因となり引き起こされるアレルギー反応による皮膚炎のことを言います。ここでは、金属アレルギーについて、特徴や原因を紹介します。
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▶金属アレルギーでもネックレスをつけたい!症状を出さないアクセサリーの選び方
金属アレルギーが起こる原因
アレルギーの原因となる物質を、”アレルゲン”と呼びます。金属アレルギーは、ピアスやネックレス、ベルトのバックルなどの肌に触れる金属が汗などの体液で溶け出してイオン化し、体内のたんぱく質と結合したものが原因と言われています。金属イオン化した成分がたんぱく質と結合したものを体内でアレルゲンと判断して反応してしまいます。アレルゲンとなった金属イオンが再び体内に入ってくると、身体がアレルギー反応を起こしてしまうため、かぶれやかゆみ、腫れなどの症状が出てしまうのです。夏は特に汗をかきやすくなるため、汗に反応して金属が溶け出すため金属アレルギーを発症しやすいと言われています。
ピアスで起こる金属アレルギーの症状
金属が触れた部分が赤くなったり、水膨れなどの炎症が現れたりします。また、かゆみを伴ったり、膿や腫れを生じることがあります。症状は、24~48時間後に発症する場合が多いとされています。金属アレルギーを放置しておくと体内に溶けだした金属が蓄積し、激しい炎症を起こす恐れも。
金属アレルギーで気を付けること
ピアスを選ぶ際には、金属アレルギー反応の出ない素材を選びましょう。傷や湿疹があるときには身につけるのを控えましょう。金属アレルギーは皮膚を通して体内に金属が溶け込むのが原因となります。普段あまり症状がでない人でも傷や湿疹がある時や、肌が敏感な時にはアレルギー反応が起きやすくなる可能性があります。また、汗により金属がイオン化し体内に入りやすくなるため、汗をかいたらこまめに拭くようにしましょう。これらのことに気をつけてピアスを楽しみましょう。
金属アレルギーを発症してしまったら
金属アレルギーは放っておくと炎症が悪化したり、炎症範囲が全身に及んだりする恐れがあります。もし「金属アレルギーかも」と思ったら、まずは皮膚科で検査をしてみてください。検査で金属アレルギー反応が見つかったら、病院で薬を処方してもらったり、改善方法を指導してもらうことができます。
金属アレルギーでもつけられるおすすめのピアス
今回は金属アレルギーでもつけられるBLOOMおすすめのピアスをご紹介します。ピアスの素材や自分の体質を知り、ピアスでのおしゃれを楽しみましょう。
まとめ
今回はピアスの素材についてご紹介しました。お肌の弱い方や、金属アレルギーを持っている方でも素材に気を付ければピアスを楽しむことができます。お肌の弱い方、金属アレルギーが心配な方がピアスを選ぶときに、まず素材を確認することが大切です。また金属アレルギーを発症してしまった場合は、適切な対応をすることが必要です。上記のことを気を付けてピアスでおしゃれを楽しみましょう。